
深圳辺境検査総站によると、春節の帰省・旅行シーズン「春運」初週(1月14〜20日)の深圳空港の出入国者は約13万人で前年比50.2%増となりました。出国者の66%超が日本や韓国などアジア路線を選び、深圳航空は東京など国際線を増強しています。
概要
深圳辺境検査総站(出入国審査当局)が2025年1月21日に明らかにしたところによると、春節(旧正月)前後の帰省・旅行ラッシュ「春運」が始まった1月14日から20日までの1週間に、深圳宝安国際空港の出入国審査を通過した旅客は延べ約13万人に達し、前年同期比50.2%増となりました。出入国便数も約1,300便で45.2%増加しました。深圳特区報が1月22日に報じました。
背景
2025年の春節は1月29日で、中国では1月28日から2月4日まで大型連休となりました。近年、中国では出入国手続きの利便化やビザ免除措置の拡大が進んでおり、2024年11月末には日本国籍者に対する短期滞在のビザ免除措置も再開されました。こうした流れを受け、深圳の各出入国地点では外国人旅客の増加が続いています。1月1日から12日には、皇崗・福田の両検問所を通過した外国人旅客が延べ約3万2,000人と前年同期比68%増となり、主な国籍には日本、韓国、シンガポールなどが挙げられました。
また、春節は2024年12月4日にユネスコの無形文化遺産への登録が発表され、海外での関心が一段と高まりました。深圳側の検問所では、24時間通関の皇崗検問所や交通の便が良い福田検問所を通じて、香港経由で深圳を訪れる外国人も増えています。
主なポイント
- 出国が過半:出国者が全体の52%超を占め、中国本土住民の出国は延べ4.6万人超(50.5%増)でした。観光や親族訪問が中心で、家族旅行や研修旅行の比率も3割近くに高まっています。
- アジア路線が人気:出国者の66%超が韓国、日本、シンガポール、マレーシア、インドネシアなどのアジア路線を選びました。
- 外国人の入国も増加:外国人の入国は延べ約1万人で21.4%増。このうちビザ免除による入国が55%超を占め、前年比131%増となりました。
- 航空会社の増便:深圳航空は春運期間中に1,600便余りの増便を計画し、クアラルンプール、プノンペン、バンコク、東京など人気の国際観光都市への路線を拡充するとしています。
- 期間全体の見通し:辺境検査当局は、春運期間中の深圳空港の出入国者を延べ72万人と見込み、前年同期比約35%増としています。
出国者の約3割を家族旅行や研修旅行が占めている点も特徴です。学生や若い世代による海外での学びの機会が広がっていることは、教育・青少年交流の面でも注目されます。
日本・深圳の交流への意味
深圳からの出国先として日本が人気のアジア路線に挙げられ、航空会社が東京路線を拡充していることは、深圳と日本の人的往来の回復を示す動きとみられます。観光客の増加は、日本の観光・小売・サービス業にとって深圳を含む華南地域の需要を意識する機会となる可能性があります。
また、ビザ免除措置の拡大により、日本から深圳への出張や視察の手続き負担が軽くなっています。ビジネス往来の増加が、企業間の対話や新たな協業の機会につながるかどうかに注目が集まっています。
今後の見通し
春運は2月下旬まで続き、春節の連休前後が出入国のピークになると見込まれています。国際線の拡充が春運後も定着するかどうかは、今後の需要動向次第とみられます。
促進会より
人的往来は、深圳と日本の経済・文化交流の基盤です。当会は引き続き両地域の往来に関する情報に注目し、交流の場づくりに取り組んでまいります。
本記事は公開情報をもとに作成した参考情報です。内容の正確性・完全性を保証するものではありません。

